“カンボジアのサッカーリーグには、おそらくたくさんの優秀な選手がいることでしょう。フィジカルが強いとされるカンボジア人ですので、これからも多くの名選手を輩出してゆくことだと思います。しかし、私が今回注目してみた選手は、現地の選手ではありません。私たちと同じ日本人「太田敬人選手」です。
今でこそ、東南アジアで日本人選手がプレーすることが当たり前となっています。サッカーのプロと一言で言っても、日本やヨーロッパ、南米だけが選択肢ではないです。そんな中でカンボジア初の日本人プロサッカー選手となったのが、太田選手なのです。
太田選手がカンボジアにやってきたのは、2011年のことでした。1年目にして強豪チームであるプノンペンクラウンに加入し、優勝を経験したのです。カンボジアサッカーの日本人パイオニアである太田選手ですが、出場機会に恵まれない時期もあり、「監督になってほしい」と打診を受けたこともあったそうです。しかしその後はゴールを量産し、現在も好調とのことです。
そんな太田選手の注目すべきポイントは、やはりサッカー選手としての自身のマネジメント力でしょう。サッカーで死ぬまで飯を食いたいという目標に向かい、どのようなプロセスを踏めばよいのか?なにが最善の策となるのか?そういった自身のマネジメントの視線が、他の選手と少し違っていると感じるのです。情熱的でいて冷静な自身のマネジメントによって、現在の太田選手が存在しているともいえます。”